千葉島

え、文学フリマに参戦してたの?

でも僕が観察している限り、一冊も売れていませんでした。 内容もこんな感じ。

小野芋子の豆知識?

「え? ニクソン?」 宮子は千葉島とアメリカの関係をよく知らないので、思わず聞き返してしまった。 「違う違う。憎村。俺もまだ行ったことないけど、なんでも成田のほうにあるらしいよ」 なんだか恐そうな名前だ、とは言わなかったけど、どうして芋子の豆…

これまでのまとめ

さあ、もう後戻りはできないよ。 http://www28.atwiki.jp/chibaisland マトメ帝。 http://d.hatena.ne.jp/nishiogikucho/20080315 http://d.hatena.ne.jp/nishiogikucho/20070813 http://d.hatena.ne.jp/nishiogikucho/20070730 http://d.hatena.ne.jp/nishi…

キョンシーマジックについて(9)

芋子がみんなの人気者になるなんて……。 本当だったら喜ぶべきことなのだと宮子もわかっている。 でも……「これでみんな僕のいいなりだよ」と口元を歪めていやらしい笑みを浮かべた芋子の表情を思い返すと、宮子は暗い気持ちになってしまうのだった。 人を文字…

キョンシーマジックについて(8)〜番外〜

「思いつきで書いてるだけだよな」 深町さんに怒られた。 ここを読んでいる人(どれだけいるのかわからないけど)には、関係ない話かも知れないけど、俺はリアルで深町先生(id:FUKAMACHI)と飲みに行ったりする仲なんだよね。 で、昨日、深町さんから電話が…

キョンシーマジックについて(7)〜八重子先生について私が知っている2、3のこと②〜

「男はね、すぐに『夢があれば貧乏だって耐えられる』とか言うんだけど」 八重子先生がしんみりと語る。 「あんたがいつも空腹で苦しまないでいられるのは、夢のおかげじゃなくて、私が食わせてあげてるからじゃない。いまのあたしだったら、はっきりそう言…

キョンシーマジックについて(6)〜八重子先生について私が知っている2、3のこと①〜

後ろから八重子先生が追いかけてくるのではないかとパニックになりながら、芋子と宮子は学校裏の藪の中を走って逃げた。やたらと柊の多い藪で、二人は全身に細かい切り傷を作った。柊には魔除けの効果があると宮子は聞いたことがある。この藪の柊は、なにか…

キョンシーマジックについて(5)

道徳の授業で、担任の深町先生が『バイオレンスジャック』というタイトルの小冊子を配った。 「ここには、荒廃した千葉島で生きるために必要なことが書かれている。ホンシュウ人の偏見が多く含まれているが……まあ、それはいいとしよう」 そのあと、先生は熱…

キョンシーマジックについて(4)

その夜、宮子は自分が「とてもよろしくないこと」をしてしまったのではないか、と後悔の気持ちでいっぱいになりながら、鶴亀算の練習問題に取り組んでいた。ちなみに「とてもよろしくないこと」というのは、宮子の継母の口癖で、宮子がちょっとした粗相をす…

キョンシーマジックについて(3)

「え、キョンシー?」 「そうだよ」 学校からの帰り道、小野芋子が突然中国のゾンビのことなんて言い出すから、綾小路宮子は心臓の鼓動が早まるのを感じてしまった。怖い話だったらごめんだ。本気でそう思った宮子は、小野芋子の両親が面白半分で自分の息子…

キョンシーマジックについて(2)

「津波って怖いよな」。千葉島の子供たちは「怖いもの」のベスト3に必ず「津波」を入れます。もちろん「関東地獄地震」が千葉島を誕生させたからです。 (つづく)

キョンシーマジックについて

かつて千葉島の子供たちのあいだで流行し、そして多数の死者を出した「キョンシーマジック」について書く覚悟ができた。 (つづく)

妄想が現実を侵食し始めました

さっき駅前の美容院の前を通ったら、こんな看板が……せ・ん・り・つ!

すべてが千葉島につながっている

つい先日の朝日新聞に載っていた広告なんだけど……ヤバイよね。いや、どっちもだけど。 で、なにが千葉島かっていうとさ……『画像からすごい「気」が出るDVDブック』の著者のプロフィール見たらさぁ……。 戸嶋正喜 1943年、千葉県生まれ。24歳でベーチェット病…

薄幸な少女の歌声が響く街

今日もその少女は焼き芋を売っています。その芋を食べたものはみな皇居に招待されるんだよ、という育ての父親の話を信じて。 けれど、誰も振り向いてはくれません。 「おいしい、おいしい焼き芋ですよ……」 声がかすれがちになるのは、もう数日なにも口にして…

西荻は日本のパリではなくて

パリがフランスの西荻なんだと思う今日この頃ですが、クーラーのない生活はきついですね。セーヌ川(a.k.a.善福寺川)沿いを散歩しながら考え事ばかりしているよ。 なにを考えてるかって? 新しい小説のこと。次号の「習慣プレイボウイ」に掲載する予定の、…

このエントリーは芋の人がココロ社に絡もうとしているという天の意志を反映したものです

ライフ八苦って、なんだろう。最近、その言葉を口にする人が増えている気がする。それで、近所の物知り博士に聞いてみたよ。 俺「博士、ライフ八苦ってなに?」 博士「人生は苦しみに満ちているよなー。八苦とは、四苦(生老病死)に加えて、愛別離苦、怨憎…

打ち切りになったあれらの小説の続きを勝手に連載!

先週の『習慣プレイボウイ』での一番の話題は、編集長の布袋氏が、芥川賞作家の町田氏の連載を強制終了させるために殴りつける、という事件だった。通常であれば「町田先生の次回作にご期待ください」という編集部からのメッセージがつくところ、「町田先生…

『千葉島人でよかった』

最近、友人が西荻に引っ越してくるというので嬉しくなって話をきいていたら……途中で思わず顔を曇らせてしまって……「どうしたの?」と友人が尋ねるから、渋々答えたよ。 俺「だって君が引越しで利用する業者は、『芋のマークの引越しセンター』でしょ?」 友…

焼け野原・オブ・ドリーム

最近の『習慣プレイボウイ』で楽しみなのは、「知られざる戦後の高校野球」という連載記事だ。特にここ数回は、1974年度の春の選抜高校野球での、千葉島代表・鴨川示威世界高校と東京代表・立川侍高校との試合をフィーチャーしていて、これが単なる高校野球…