ふと思い出した

きっかけは記さないが。 15年ほど前(だと思う)、ガス・ヴァン・サント監督の『カウガール・ブルース』が公開される前に、俺はトム・ロビンズによる原作を翻訳で読んでいた。当時、仲のよかったOという男はなぜか翻訳文学を敬遠していて、お互いの誕生日に…

急遽「UMA-SHIKA」に参加することになりました

え〜と、最初はなんのことかよくわからなかったのですが(そしていまも実はよくわかってない)、id:Geheimagentさんの主宰する同人誌「UMA-SHIKA」に小説を寄稿することになりました。 昨日慌ててガシガシと書いて、今日送信しました! 原稿用紙35枚ほどのと…

すべてが千葉島につながっている

つい先日の朝日新聞に載っていた広告なんだけど……ヤバイよね。いや、どっちもだけど。 で、なにが千葉島かっていうとさ……『画像からすごい「気」が出るDVDブック』の著者のプロフィール見たらさぁ……。 戸嶋正喜 1943年、千葉県生まれ。24歳でベーチェット病…

これから本当の話をします

最近『エンブリヲ』ってマンガを買ったんだけどさ……。 エンブリヲ 1 (1)帯の惹句が「人類優位の最後。」ってあって、「生物學(バイオロジカル)ホラーの傑作」って紹介してるから、ワクワクして家に帰ったんだよ。 そしたらさぁ……。 登場人物の名前を以下に…

みんな冷静になって『イディオクラシー』を観たほうがいい

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20080209/p1 『イディオクラシー』 高田純次の『適当日記』を読んでたら、脚注に次のようなやりとりがあった。 高田さんはあげまんの女性に会ったことはありますか? 「どうだろう? はっきり結果が出ないからなぁ。終わ…

芋の人に伝えたい

今月号の『論座』、死刑関連の記事が読みたいと思って買ったら天皇制関係の記事もあって、東浩紀と森暢平との対談での東の発言が面白かった。 東 極端な話、天皇や皇族の神聖性を守るならば、皇居そのものをインターネットから切り離すしかないのかもしれな…

ゲームブックの思い出

中学生のとき、ということは20年以上前、80年代半ば、ゲームブックに夢中になった。いつも喧嘩する弟とも、ゲームブックに関しては喧嘩をせずに貸し借りをしたり、ヒントを教えあったりしていた記憶がある。 どんだけ夢中だったんだろう、と苦笑してしまう思…

とりあえず購入しただけ

本屋に行ってウロウロしてたら、目に入ったので購入。帯の紹介文に惹かれた。 コロンバイン高校乱射事件からヒントを得たらしい高校での大量殺人を背景に15歳の少年が国境を越えて逃げ回る、しかも汚い表現満載のお笑い小説、という究極的に不謹慎な小説 仕…

病院のロビーにて

大晦日からずっと風邪。未だ治らず。今日、ようやく病院に行き、薬をもらってきた。とにかく咳がひどい。腹筋と背筋が痛い。頭痛もするし、苛々してばかりだ。せっかくプラズマテレビが届いたというのに(迷った末42型にしました。場所をとりすぎるのでは………

今年は頻繁に更新するけど、どうでもいい内容になっていきます。

大晦日の昼間から咽喉が痛くなってきて、正月はずっと寝込んでた。風邪です。 というわけで、ずっとほったらかしにしてた本を二冊読んだよ。 『荒野へ』は、ショーン・ペンが映画化したということで今後話題になるのでは? 監督としてのショーン・ペンは本当…

思い出す言葉

さっき辞書を引いてたら「アメしょん」という言葉が目に入った。「アメシスト(アメジスト)」と「アメダス」の間に挟まれている。何のことだろうと説明を読んでみると……。 [「アメ」はアメリカ、「しょん」は「小便」の俗語形「しょんべん」の略]わざわざ遠…

肝心なときに本棚に『ボヴァリー夫人』がない

ロリータ、ロリータ、ロリータposted with amazlet on 07.11.13若島 正 作品社 (2007/10/23)売り上げランキング: 49837Amazon.co.jp で詳細を見る若島正の『ロリータ、ロリータ、ロリータ』を読んでいる。しかし、この『ロリータ』論は俺に様々な本を想起さ…

ユーモア

今月号の「文學界」、佐藤優の「私のマルクス」を読んでいて(井之頭動物園のヤクシカの横のベンチで)、思わず声を出してクスクスと笑ってしまった。なんだか変なユーモアが漂っていると感じて、これはどんな種類のユーモアなのだろうと考え込んでしまい何…

文学にまつわるちょっとした思い出

http://d.hatena.ne.jp/sho_ta/20070829#1188356432 え? バタイユ読んでる(知ってるだけでもいい)女のほうが、話がはやくていいじゃない。 と、思ったのも、こんな思い出があるから。 俺が大学生になった年だから……いまから16年前(うわ、もうそんな昔か…

「ふざけて書いたから芥川賞はいりません」とイモノヒトは言った

イモノヒトってモブノリオみたいだよね。なんでこんなペンネームなのかな。 でも、俺はイモノヒトが書いた処女長編『はてな式渇き』を読んで、感動しちゃったね。 荒涼とした読後感。このせつなさを言葉にすることはできない。ただ、『はてな式渇き』を読ん…

最近読んでグッときた本を列挙してみるよ

虐殺器官posted with amazlet on 07.07.15伊藤 計劃 早川書房 (2007/06)売り上げランキング: 1988Amazon.co.jp で詳細を見るSelf-Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)posted with amazlet on 07.07.15円城 塔 早川書房 (2007/05)売り上げラ…

『新・リアル鬼ごっこ』を読んだよ

「佐藤姓」の人だけが、王国の兵士に追いかけられる、という状況が打破されたのちの物語。 電車の先頭車両に「佐藤専用車両」ができました、という設定。根本的な解決になっていないところに、首を傾げてしまう。 ただ、昼間、電車ががらがらの時間に、先頭…

ベストセラー『元始、千葉は鳥だった』は危険な政治的思想を含む

最近、丸の内のビジネスマンたちのあいだで隠れベストセラーになっている絵本がある。表紙には真っ白な鳥のイラストが描かれ、その頭には美しいティアラがかぶせられている。その真っ白な鳥の名は、「チーバ君」と言う。 内容は次のようなものだ。 チーバ君…

カンカンを俺は見た

やっぱりこのパンダが読んでいるのは、『毛沢東語録』なのだろうか? 赤いし。

『文藝』冬号を今更読んでいる

家に置いてあったので。綿矢りさの『夢を与える』を読んでいる最中。面白い。楳図かずおのマンガを読んでいるような印象。最後まで読んでないので、詳しい感想は後日(あげるかどうかはわからない)。 で、いま読んでいた一節、まるではてブのことを書いてい…

それはネタとしてどうか?

大喜利でデスノートをネタにしてる。 「このノートに名前を書くと、働かなくなる」 「どんなノート?」 「ホームレスノート」 場内笑い。 え??? なんか、ホームレス=怠惰な人、という通念によりかかっている感じ。しかも自覚なし。笑えない。 去年、読ん…

まだ書店で確認していないんだけど

http://nununununu.net/ 「nu」という雑誌があってね、vol.2が発売されているらしい。 執筆者を見ると……なんだか知り合いばっかりのような気がする。だから、みんな書店で手にとって、黙ってレジに直行してみて。いくばくかのお金と交換して、それからおもむ…

まあ、ジャンルは違うんだけど。

こないだ、『デトロイト・メタル・シティ』という、相当出鱈目な(褒めてる)マンガを読んだんだ。なんつーか、カブキロックスみたいなバンドをやってる奴*1が、本当はカヒミ・カリィが好きで、そのギャップがおかしいってマンガ。 で、その日に俺が買ったCD…

トラバ返し!

http://d.hatena.ne.jp/Tigerlily/20060508 笠原和夫の「骨法十箇条」を読みたい、という希望なので、一部だけ引用してみるよ。一部だけなのはさ、図書館に行って読んで欲しいから。いや、本屋で買って欲しいから。自分がちょっと書いた言葉が、誰かの欲望を…

ジイ・ダブリュのあいだ、タケノコ掘ったり、本を読んだり

房総に遊びに行ってたんだけど、電車の中でなにか読むものが欲しいなぁと思って、買ってみたよ。 のっけからこんなこと言うのもなんだけど……変な雑誌だった。 巻頭言としてこんなことが書かれている。 マンガほど健全なジャンルは余りない。マンガの世界では…

給料入ったら本を買う

今日は家で仕事をしていて、でも家でじっとしてると苛々してくるので、ちょいと吉祥寺のパルコへ行って、本を漁ってきたのさ。『SOIL』以外にもいろいろ買ったけど、まあ、それらについては書くかもしれないし、書かないかもしれない。 で、毎月「ビーム」は…

今月号の「新潮」(ECDの小説が載っていると知って買った)に、中原昌也のインタビューが掲載されていて、あまりに真摯な言葉に打たれてしまった。特に次の言葉には、思わず赤線を引いてしまった。 誰もがよかったよかったと思える話のために、文字は存在す…

気絶ブーム

以前(http://d.hatena.ne.jp/nishiogikucho/20051214/p1)、『気絶するほどほめる子育て』という本を紹介したわけだが。 過日、吉祥寺ロンロンの本屋をぶらぶらしていたら、またもや気絶しそうなタイトルがあった。 「気絶するほど犬が好き」だそうだ。 も…

あけましておめでとうございます

本年も、更新したりしなかったりする、不安定なブログを継続していくつもりです。 帰省中にしていたことといえば、PSPで『grand theft auto Liberty City Stories』をやったり、いまさら野田高梧の『シナリオ構造論』を読んだり、風呂の掃除をしたり、雑煮を…

殺伐してるばやいじゃない!

トラバ返し! http://d.hatena.ne.jp/anutpanna/20051214#p1 殺伐はもうおしまい。disるとか言ってるのもうおしまい。『北風と太陽』なんか生ぬるい! これからは、『北風と太陽と戦慄』の時代が来る! 来るったら狂ったら狂う!!!! ごめん。興奮しちゃった。…