『イン・アメリカ』

E.T.』を観たことのない人が観ても、泣けるのかな?
不治の病におかされた黒人の男が、幼いアイルランド人の娘に、「どうして遠くに行っちゃうの?」と尋ねられて、「俺は実はE.T.なんだよ。地球はちょっと暑すぎるんだ」と答える。「お別れのときには言ってね」と約束する女の子。
それが泣けるのはどうしてなんだろう?
幼い女の子が、異形の(大きな)存在と友情をはぐくむというのは、『ミツバチのささやき』でもやってたな。
この映画で泣けるのは、黒人の男が自らをそういう異形の存在とすることで、幼い子どもから「死」を遠ざけようとしてあげる、という身ぶりを見せるからなのかな?