ふと思い出したことなど

さっきタイの塾生とメッセで話してたら、中高生の頃のこと思い出した。


そのうちのひとつ。


高校生のとき、ラグビー部の友人の家にいたずら電話がかかってきた。無言電話だったそうだ。迷惑な話だ。
しかし、犯人はすぐにわかったそうだ。
「なんでわかったの?」と尋ねると、以下のような答えが。
「無言電話なんだけどさ、電話口で『エッ、エッ』って声が聞こえるんだよ。で、俺が『お前、A組の××だろ?』って言ったら、電話が切れたんだよ。ほら、A組の××って、チックでそんな声だすだろ」
「……」
どうして、××は無言電話などという彼にとって無謀なことをしようと考えたのだろう?


ラグビー部といえば、もう一人の友人は、オナニーのとき、肛門に鉛筆を刺すのが趣味だった。
ある夜、彼はいつものように肛門に鉛筆を刺して恍惚のひと時を過ごしたのだが、ラグビー部でのきつい練習は彼をひどく疲労させていた。
そのまま眠ってしまったらしい。
朝、起きるときちんとパジャマを着て、布団に入っていたらしいが、しばらくのあいだ、母親が口をきいてくれなかったそうだ。後日、父親にそれとなく注意されて、ようやく真相がわかったらしい。


そんな俺も、こんなことがあった。
夏の夜のことで、俺は部屋で全裸になり、オナニーのついでに窓際に仁王立ちになった。
月明かりを受け、俺はなんとなく強くなったような気がしたのをおぼえている。
数日後。
夕飯のとき、母親がぼそりと「あんた、夜はちゃんとカーテンしめなさいよ」と俺に言う。
「あ?」と俺が訊くと、「あんたの部屋の向かい、年頃のお嬢さんが住んでるでしょ」と小さな声で言う。
冷や汗が出た。


ああ、ついでに思い出した。
中学生のとき。学校でゲームブックが流行った。当然のように、自分たちでも授業中に自作のゲームをまわしていた。
ゲームといっても、他愛ないやつだ。いくつか選択肢があって、それに従って話を進めるわけだ。
で、当然のように、激しくくだらないエロ選択肢ばかりのやつを書いて、授業中に笑いをこらえていたんだ。
それが俺のところにまわってきたところで先生に没収された。
で、当然のように、帰ると親に「恥ずかしい」とか吐き捨てるように言われたわけだ。


そんなエピソードをいくら重ねても、感動的な青春ストーリーにはならないな。
まぁ、人生はおおむね杉作J太郎的だってことだ。