『着信アリ2』試写会@恵比寿ガーデンホール

うわぁ、ずいぶん久しぶりの映画だなぁ。


恐らく、恐らくですよ、『1』よりもジャンル映画として評価できるのではないでしょうか?
でもね、これはホラーじゃないと思いました。これは……これは……怪談映画だと思います。
台湾に舞台が移ってからは確実に怪談です。納涼な感じがぷんぷん匂います。なんか大蔵映画とか、ゴールデンハーベスト(つーかキョンシー映画? あれ? テキトーだな)に手触りが近い。
が、作り手は誰もそんなことを意識していないのでしょう。そこが、惜しい!
吉沢悠が廃墟の外に逃げ出す場面、あそこには地霊の存在が感じられた。と、書くと誤解を招くけど、なにか、かつて観た怪談映画の雰囲気を感じたんだよな。
『感染』もそうだった。
でもやっぱり作り手にその自覚はなかったんだよな。だから、せっかくつかみかけたなにかを取り逃がしてしまっている。


誤解されている向きがあるんだけど、Jホラーの起源って、アメリカ・イギリス映画なんだよな。誤解はないのかも知れないけど。よく「日本的な怨念」云々でJホラーを語る人いるから、誤解があるのかなぁ、と。
本当に日本的なホラーって「怪談」でしょ。
でも、こういう話をすると、「じゃあ、怪奇は」とか「いや、それはショッカーだ」とかうるさいからな。


誰かいないのか、怪談映画を作ろうとする真面目な映画人は……。