ゲームの主人公は死なない

テレビゲームをしていて、主人公が穴に落ちたり、敵にやられたりすると、「あー、死んだー」とか思わず口にしてしまうわけだけど、もちろん手持ちのコマがある限りは、再トライできるようになっている。
そのことに、俺らはなんの不思議も感じないのだけれど、そこに人生を投影してみたら、見え方が違ってくるんじゃないかな。

「あれ、この風景、みたことある……」


デジャヴ? いや、記憶は確かにある。たしか、このまま進むと、この先に落とし穴があるはずだ。おお、確かに穴がある。ということは……俺はここに来たことがあるのか? そんなわけはない。記憶によれば、俺は穴に落ちて死んだはずだ……。しかし、現に俺は生きている。これは一体どういうわけだ?


ああ。あの穴は、過去に通じるタイムトンネルだったんだ。


今日の仮説。
あらゆるゲームは、タイムスリップものである。