『パリ・ルーヴル美術館の秘密』

一昨日、試写会で観てきました。笑えるドキュメンタリー。だってさ、いきなりルーヴル美術館の警備員の主観で始まるんだよ。映画の後半でも、急病人を救急隊員が担架に乗せて運ぶ場面で、担架の上の患者の主観で天井の壁画を写す場面があって、笑ってしまいました。これは、ルーヴル美術館についての映画、ではなくて、ルーヴル美術館で起こり得る映画的な出来事のクリップ集なんだ。だからそこで働く人たちも美術品の数々も、キャメラの前では等しく「いかにアクションを起こすか」という視点からのみ描かれる。巨大な精密機械の動くさまをひたすら見つめ続ける映画。その仕組みまでは見えないけれど、でも機械の動きってそれ自体で面白いでしょ? ……うん、面白い。
そういう映画。おすすめです。