家族の肖像@郡山

一年に一度、元旦にはウチの一家は集合する。両親は離婚しているが、いまでも仲がよい。母方の祖母も一緒。そんなアットホームな雰囲気に、親父は早々にべろべろ。母の肩に腕をまわして、「いい女だよな。大好きだ」とのろけていた。で、母がその手をふりはらったら、「俺、なんかまずいこと言ったかな」としょげてみたりする。思春期だ。たぶんそれが、四六時中一緒にいるとうまくいかない理由なんだろう。なにしろ全員「俺が、俺が」「私が、私が」なのだから。
そんな一家の中では、俺は結構オトナなのだが、信じられますか? いや、そう思ってるのは俺一人なのかもしれないが。