いろいろ観たけど、忘れたやつは書かない

ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』@吉祥寺セントラル
はい、こんにちは。なんだろうね、『ハイド・アンド・シーク』。ハイド、ハイド、ハイド。そう、昔ね、『ジキル博士とハイド氏』って怖い小説あったね。怖い怖い怖い。ジキル博士がね、薬飲んじゃうと、別人になっちゃうのね。怖い人なのね、ハイド氏。『ハイド・アンド・シーク』ね、ハイドさんとシークさんの話ね。怖い怖い怖い。もうこれ以上言えないよ。サヨナラサヨナラサヨナラ。


キャビン・フィーバー』@銀座シネパトス2
俺の好きな『ニンジャリアン』のような映画。ここに出てくるキャラクターたちの行動を見て、「人間が描かれていない」と言うなかれ。自分の生きている地理・歴史的条件とは別次元に生きている人間たちが描かれているんだ。もう絶対それが監督の狙い! ご都合的に人物が出入りしているわけじゃない!
例えば、主人公の男の一人が、助けを求めにとある人家に行ったとき。そこの奥さんが裸だったので、声をかけずにじっと出歯亀してしまう。そこを旦那に見つかって、ライフル向けられて逃げてしまう。……まるで動物。そこに来た目的忘れてる。目の前の出来事にしか反応していない。そういう「人間」を描こうとしている。
例えば、主人公の男たちが、助けを求めにとある人家に侵入したとき。そこにはなぜか電話がない。仕方がないから、男たちの一人(デブ)は、そこにあったお菓子を食べる。……まるで動物。そういう「人間」を描こうとしている。
例えば、主人公の男の一人(デブ)が、助けを求めにとある雑貨店に行ったとき。そこの子どもに噛まれてしまう。すると、子どもの親は、「お前に噛みついたせいで伝染病が感染したらどうするんだ!」と激昂し、子どもを病院に連れて行くのではなく、主人公の一人(デブ)を撃ち殺そうとする。……まるで動物。合理的科学主義ではなく、非合理的な感情の論理、一種の魔術的思考に従って行動する。そういう「人間」を描こうとしている。
『ニンジャリアン』との併映を激しく希望します。