地底人ブームが来る

最近では面白いことが身の回りであると、そのことを飲み屋で語り明かしてしまい、「宵越しの記憶はもたねぇ!」などと言って、事実記憶障害の日々を送っているので、さっぱり日記を書くことができません。
『ディセント』という映画を渋谷シネセゾンで観たのはいつのことだったか……ただ、地底人を躊躇なく殴る女性たちの映画であることは記憶しています。未知の生命体に出会ったときの態度ではないな、というのが僕の率直な感想です。しかし、そもそも傷心の癒すためのケイビングという初期設定が、なんというか、映画製作者たちの「洞窟」や「地下世界」「未知の生物」に対するスタンスの甘さを物語っているように思えます。おそらく、誰か一人ぐらいは会議で発言したと思うんだよね。
「地底人の探しに行く探検隊っていう設定にしましょう」
でも、きっとプロデューサーの「そんな設定では、一般の客は来ない」の一言で、一蹴されてしまったんだろう。
だけど、そうしたらキャラクターの一人が、「実は地底人を捕獲するのが目的だったの」とか言い出したらよかったんだよ。ほら、『エイリアン2』にそういう嫌なキャラクターがいたでしょ? 「最強生物を生きたまま地球に持って帰るためにわざと会社の人間たちをエイリアンの巣に行かせた」っていうおっさん。つまり、地底人との出会いと関係なく存在する人間ドラマが後半で明らかになっても、俺としては「それより地底人はどこから来て、どこへ行くの?」という興味で頭がいっぱいだから、なんだか釈然としなかった、そういうこと。
でもね。俺はそんな文句を言いたいわけじゃないんだ。
『ディセント』は、これからやってくる地底人ブームの先鞭をつけた作品として、後世に語り継がれるような傑作だ。素直にそう言いたいんだ。
そして、地底人について以前から発言しているこのブログをみんな読めばいいと思うんだ。
http://d.hatena.ne.jp/hibarimusic/20040913
あとね、近いうちにまた地底人が出演する映画があるんだよ!
http://d.hatena.ne.jp/eichi44/20060823/p1