侍の尻馬に乗るよ!

http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20070115#p1
俺もね、なにか言わないといけないと思ったんだよ。この国の人々のリテラシー*1の低さには、俺も常々憂えているからね。
ところで、俺、紅白見てないんだよ。年末福島のがばいばあちゃんの家に行ったらさ、テレビが壊れてるんだよ。だからずっとミカンの白い筋を剥くことに集中してた。ネットも見れないし。でも我慢できなくて携帯でぶくマをチェックしたら、ようつべのDJOZUMAがすげえ注目されてるし。それでいてもたってもいられなくて、駅前まで車飛ばして、二度と来ないだろうネットカフェの会員になって、ようつべチェックしたんだよ。
それでね、「あ〜」って思ったよ。分かっちゃった、みんなが抗議した理由。
こんなのに抗議したって意味なんかないもん。抗議っていうのは、その行為によって利益を得ることが目的でしょ? 「じゃあ、どうすればいいんですか?」って問い返されたら、言葉に詰まったと思うんだよ。それか無理やり「公器としての自覚」とか、どっかで聞いたことある言葉並べるだけでしょ。
そんなこと分かってるけど、それでも抗議してしまう、その心性。その理由。
お母さんがWiiを買ってくれなかったから。
昨年終わりあたりから、ネット上では、Wiiのリモコンが手元からすっ飛んで、テレビモニターを壊す、という画像が出回っていた。それを見て、「SONYによる任天堂つぶしだ」とか「詐欺を目論んでるんじゃないか」とか、あさましいコメントを寄せている人がたくさんいたよね。ホントにあさましい。素直に言えばいいじゃん。
お母さんがWiiを買ってくれなかったから、ウチではモニターを壊すことができない、って。
本当はみんな、もう紅白なんて見たくないんだ。自分たちがDJOZMAの中途半端な芸(どうせ出すなら本物のチンポとオッパイを出してくれればいいのに、まるで「庶民にはこの程度の贋物で充分だろう」というような高みから見下ろすような芸)を見せられている同じとき、きっとセレブの人たちはWiiのリモコンでモニターを壊しまくって、「あちゃ〜、初売りで液晶テレビでも買いますか〜」などと家族で笑っているに違いない!と妄想して、それで頭から湯気でちゃったりしてさ、抗議とかしたんだよね。
抗議する相手が間違っているよ。
お母さんかサンタさんに抗議して!


まあ、ウチのがばいばあちゃんは最先端だから、孫にWiiを買ってやるなんて愚かなことはせず、孫が来る前日にさっさとテレビを壊しちゃったんだよね。いま若者のあいだで、テレビを壊すのがすげえCOOLだっていう認識があったんだと思う。がばいね。吐き気がするほどロマンチックだぜ!
ところで、がばいってなに?

*1:ってなに?