Wiiの新作ゲーム『耕ス』はリアルとバーチャルの境目をなくす

会社でWiiを購入した。会議室に置いてあって、仕事の合間にみんなでトーナメントをやっている。
コントローラーを振り回すと、モニターの中の自分の分身が、プレイヤーの動きと同期して同じような動きをする。いつのまにか自分が本当にテニスをしているような気分になってくる。夢中になって筋肉痛になってしまったよ。思い切り振り回さなくてもいいんだ、ということは頭ではわかっているけど、いつのまにか息があがるほど腕を振り回している。
ところで、なんで会社でWiiを買ったかというと、ウチの会社で新規事業として、農業をしようってことになったんだよね。とりあえず、初心者なので、米は難しいだろう。という社長の発案により、芋をね。なんか小さい会社だから、社長が急に思いつきで事業を拡大したがる。社員一同、心の中では「またかよ……」とウンザリしたよ。農業なんて、まったくのド素人じゃん。もちろん、おだやかに抗議したよ。そしたら、社長のセリフがこうだよ。
「ゲーム感覚でできないかな?」
まあ、社長の中では「ゲーム=花札」という認識だから、言ってる本人も自分の発言の意味など把握していない。で、早速俺が指差されて、「そういうわけだからさ、任天堂に電話してみろ。『なにか手伝うことありますか?』って」。
電話したよ。だって、社長の命令に唯々諾々として従うことで、俺はオマンマを食えているわけだから。
で、色々あって*1Wiiを購入したってわけ。


本題。
ウチらが今年やることになった企画。タイトルは『耕ス』。企画ポイントは、「ゲーム感覚で食卓に新鮮な食材を!」ということなんだよね。キーワードは「ロハス」。って言っても、若い人は「ロハ」って言わないかな。一種の隠語だよ。「無料」って意味。つまりね、「無料=ただ=只」、この「只」って漢字を崩して「ロハ」。わかった? 「ロハス」っていうのは、「只ッス」っていうこと。
でも、具体的に、どうやったら新鮮な食材が「只ッス」になるんだろう?
Wiiのリモコンを使えばいい。
進化した次世代Wiiでは、もはやコントローラーで動くのは、モニター上のバーチャルな分身ではない。本物の分身が動く。本物の分身、つまりドッペルゲンガー
システムは以下のようになってる。

家(あるいはオフィスで)コントローラーを上下に振る⇒ドッペルゲンガーが畑を耕す。
家(あるいはオフィスで)コントローラーを床に置く⇒ドッペルゲンガーが苗を植える。
家(あるいはオフィスで)コントローラーを床から持ち上げる⇒ドッペルゲンガーが収穫する。
家(あるいはオフィスで)コントローラーの両端を両手で持ってシーソーのように動かす⇒ドッペルゲンガーが芋を積み込んだ車を運転して家(あるいはオフィス)まで運んでくれる。

注意しなくてはいけないこと。
いま発売されているWiiにもたくさん問題がある。コントローラーを必要以上に振り回して、筋肉痛になったり、それならまだしも、コントローラーで人を殴ってしまったり、手術のゲームのやりすぎで殴ってしまった人をバラバラにしてしまったり*2、テレビモニターを壊したり……。
次世代Wiiは、だけど、もっと気をつけないといけないことがある。
ドッペルゲンガーを見ると、死んでしまうのです。
新鮮な食材を只ッス(ロハス)で手に入れたいがために、自分のドッペルゲンガーと目を合わせて死んでしまう。
そんな2009年が訪れますように(星に願いを)。

*1:守秘義務により、書くことができません

*2:最近のバラバラ殺人事件の原因はWiiのやりすぎです