サイレント・マイノリティ

あれはもう10年ぐらい前になるのかな。フィルムセンターでジャン・ルノワール特集があって、全作品通ったことがあって……そのときに制服の女子高生が会場にいて……という話は以前に書いた。
土曜日からユーロスペースのアルトマン特集に通っているんだけど、そんな女の子はいなくてねぇ。なんか映画ファンのおっさんたちが大挙していて、暗い気持ちになるんだよ。まあ『わが愛しのジミー・ディーン』観ても楽しい気持ちにはならないと思うけど。田舎って怖い。でも、そんな映画の感想も吹き飛ぶぐらい、観客に若々しさがなくてやだ。大体さ、狭いユーロスペースを会場にしていて、更に前売り券で売り切れとかいう状況がやだ。貧乏性の映画ファンが集まるだけじゃん! 映画祭嫌い! 日時指定で映画観るなんて、映画の見方じゃない!
映画は思い立ったときにふらっと行って、思いがけず面白いのに出会えるのがいいのに。
というわけで、俺が映画を選ぶ基準は以下の通り。

  1. 近所でやってる(吉祥寺、阿佐ヶ谷、東中野、新宿)
  2. 知り合いが「よかったよ」と言ってた(「知り合い」の中には友だち、好きなブロガー、評論家、芸能人……色々含む)
  3. あとはみんなと同じ

上野・一角座でやってる大和屋竺特集(監督が大学の大先輩)も、東中野でやってる『ラザロ』(近所)も、行けば興奮するのに誰も来ないんだもんな。行ったほうがいいよ。