どうでもいい話

こないだの日曜日、昭和記念公園でバーベキューをした。食材だけ持っていけば、あとは管理事務所で炭や鉄板やグリルを借りることができてとても便利。昼からビールやワインを飲んで、夕方にはいい風に吹かれて、とても楽しかった。
飲みかけのワインのボトルを片手に、西荻へ戻ったのは19時くらい。弟から電話があって、父と飲んでいるので来ないか、と。いい気分だったから、もう少し飲もうと思い、二人が飲んでいる居酒屋へ行った。北口の庄や。ワインのボトルはまずいかな、と思って足元に置いておいたら、お店のおばちゃんに「蹴っ飛ばすと危ないから、テーブルの上に置いときなさい」と言われた。なるほど、そうだよね。すでに親父はほろ酔い加減で、あまり飲まないうちに帰ってしまった。まあ、会っても俺らが子どものころの話ばかりするだけだからいいんだけどね。弟と久しぶりに近況のことなど。俺が酔っ払って飲み屋で全裸になった話をしたらあきれてた。あきれたお兄ちゃんだよ。
さすがに昼から飲み続けなので、小一時間もしたところで、帰ることにした。「まだ飲んでけばいいのに〜」と弟が引きとめる。俺はワインボトルを片手に立ちあがって、笑いながら手を振る。するとお店のおばちゃんも、「あら、帰るの? そのワインも飲んでけばいいのに」と言う。「これは家で飲みますよ〜」と俺は笑って店を出た。
北口の飲み屋はあまり行かないから、庄やのおばちゃんにとって俺は常連でもなんでもない。というか俺、あのおばちゃん初めてだ。いつもは深夜に行くから会わなかったのかな。他にもたくさんお客さんがいたけど、おばちゃんは気にする風でもなかった。俺も疲れてなかったら、おばちゃんの言葉に甘えていたかもしれない。
で、俺は帰り途、なんとなく最近話題になっていた、居酒屋への酒の持ち込み問題を思い出していた。バカバカしい話だと思う。マナーとか人間性の問題なんかじゃないよ。いろんな店があって、いろんな人がいる。いろんな時間があって、いろんなやりとりがある。それだけでしょ? 客サイドに立つ理屈も、店サイドに立つ理屈も、人と人とのやりとりを一般化しようとしてる点で、カッコ悪いな〜と思う。
と、気持ちよく飲んだ帰りに思ったのでした。