『アメリカン・パイ』をDVDで観た

高校男子がプロムの夜に一緒にドーテー捨てようぜ、と約束しあって、色々あって。というどうしようもなく普遍的な話。いい女とやれるかも知れないという瞬間に、早漏ゆえに失敗してしまう、というシチュエーションは、目が腐るほど見せられているというのに、どうしてこうもいたたまれない思いになるんだろう、と鑑賞していたら、横で一緒に観ていた連れが、「ねえ、いまいたたまれない? いたたまれない?」と嬉しそうに言ってくるので、苛々して「いま、映画観てんだよ! 邪魔すんなよ!」と、まるで中学生が親に、「風呂入りなさい」「宿題やりなさい」と言われて、「いまビデオ観てる途中なんだよ」と答えるような言い方になってしまい、連れの嗜虐心に火をつけたようでした。挙句の果てに、「俺は童貞すてるとき、そんなに緊張しなかった」と本気で答えてしまい、そのリアクションとして「マジレスカコワルイ」と笑われたので、こんな映画観なければよかったと思ったのですが、続編があるようなので、次からは一人でこっそりと観ようと思いました。