忘れないようにしよう

自分の失敗は、自分の経験にしかならない。
自分の成功は、自分の経験にしかならない。
だから、自分の過去を基準にして、人に説教したり、アドバイスしたりするのはやめよう。
不器用な後輩を見て、もどかしくなったり、親切心を起こしたりするのは、自分の人生経験を肯定したいがための、欺瞞でしかない。
生意気な後輩をいさめたいのは、誰かをへこまして、相対的に現在の自分を肯定したいだけの狭い了見ゆえだ。


そういうことを頭に叩き込みながら、過ちを犯すことを恐れないようにしよう。
わかったふりをして、つまらない相対主義に陥らないようにしよう。
「うざい」先輩であることを恐れず、同時に一人になってへこむことを忘れないようにしよう。
毎日反省しながら、同じ過ちをずっと続けよう。


自分が馬鹿であることを自覚しつつ、そのことをアリバイにして、傷つくことを回避しないようにしよう。人に批判されるまえに、「馬鹿ですから」なんて言い訳するのは、気持ちいいことだから。